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胃がんの手術後の後遺症について。 [病気のこと]

胃の手術をすると食生活が大きく変わります。

胃には通常、「食べた物をいったん胃に蓄えて消化してから徐々に腸へ送り出す」

という機能がありますが、手術によって胃を切除したり摘出したりすると、

その胃本来の機能が失われてしまいます。

そのため、後遺症としてダンピング症候群と呼ばれる症状が起こることがあります。

ダンピングとは「墜落する」という意味ですが、今までは一旦胃で留まっていた食物が

手術によって留まるところがなくなってしまい、一気に腸に送られることを表しています。

早期ダンピング症候群

食物が急に小腸に流れ込んで消化・吸収されると、血糖値が急激に上昇してしまいます。

それによって食後30分以内に冷や汗、動悸、頻脈、倦怠感などの症状が現れます。

後期ダンピング症候群

血糖値が急激に上昇すると、今度はそれを下げるインスリンというホルモンが

膵臓から大量に分泌されます。

そのため、食後2~3時間には血糖値が下がりすぎて、

頭痛、発汗、頻脈、めまい、脱力感などが起こります。

この対策には、血糖値を上げるために飴玉や氷砂糖を食べたり

甘いジュースを飲んだりするといいです。

また、胃を切除することにより鉄分やカルシウムの吸収が悪くなります。

そうすると貧血や骨粗鬆症が起こりやすくなりますので、定期的に血液検査を行い、

不足している場合には補う必要がでてきます。


そもそも胃がんにならなければこんなことに苦労する必要はありません。

そのためにも胃に負担をかけない生き方をして、

まずはしっかりガンを予防することからはじめていきましょう。





2013-04-14 17:04  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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胃がんの治療 [病気のこと]

胃がんシリーズ、今回は治療について。


胃の壁は、浅い方から順番に 「粘膜層」 「粘膜下層」 「筋層」 「漿膜下層」 「漿膜」

の5つの層を形成しています。

胃がんは、一番内面の浅い場所である粘膜層から発生して、

徐々に深く、漿膜側に浸潤していきます。

そして、がんが粘膜層や粘膜下層まででとどまっているものを 「早期胃がん」、

がんが筋層から漿膜の範囲まで深く浸潤したものを 「進行胃がん」 と呼んで区別しています。


深達度 ― がんが胃壁のどの程度深くまで浸潤しているか、

リンパ節転移程度 ― どこのリンパ節まで転移しているか、

遠隔臓器転移、腹膜転移、肝転移など ― リンパ節以外の臓器への転移、の有無

などによって、総合的にがんの進行度合いをⅠA、ⅠB、Ⅱ、ⅢA、ⅢB、Ⅳ

の6段階に分類しています。

ⅠA が最も早期のがんで、Ⅳ は末期のがんです。


そして、胃がんの治療は基本的に、「がんを切り取る」ことになります。

手術方法は、胃がんの発生した場所や、広がりの程度、

ほかの臓器への転移の有無によって、

胃を部分的に切除するのか、全部取ってしまうのか、

リンパ節や周りの臓器はどうするのか、など病期や患者の状態によって異なります。


当然、早期の方が切除範囲も狭くて済み予後の経過も良好です。

また進行していれば切除範囲も大きくなりますし、

予後の経過や生活にも支障をきたしてしまうこともありますので

定期的に検査をするなどして早期発見、

もしものときでも早期治療できるようにしておくことが大切です。


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2013-04-11 19:03  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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胃がんの検査 [病気のこと]

胃がんが疑われたときは、胃のX線や内視鏡の検査を行います。

さらに胃がんの拡がりを調べる検査として、

腹部超音波検査、CT検査、注腸検査などがあります。

胃X線検査

最もよく行なわれている基本的な検査で、胃の異常の有無を調べるために行われます。

胃の中でガスを発生させる発泡剤と造影剤(バリウム)を飲んで、

いろいろな角度からX線撮影をして、粘膜の変化を調べる検査です。

そして検査の結果、「要精検」と判定されると、

次は内視鏡検査を行うというのが一般的な流れです。


胃内視鏡検査

内視鏡(胃カメラ)を口や鼻から入れて胃の中まで進め、

先端についている超小型カメラで、胃の粘膜を撮影・観察し、

がんが疑われる場所を調べる検査です。

そのままがんが疑われる場所の組織の一部を採取して病理検査を行うこともあります。

また、がんの深さを詳しく調べるために超音波内視鏡検査が行なわれることもあります。


超音波内視鏡検査

内視鏡の先端についた超音波装置を使って、

胃がんがどのくらい深く進んでいるか、胃の外側のリンパ節が腫れていないか、

などを詳しく調べることができます。

この超音波内視鏡検査は通常の内視鏡検査で不十分なときに追加で行われます。


CT検査

X線を使い体の輪切りの像を描き出して、腹部や胸部の異常を調べる検査です。

治療前にがんの転移や周辺臓器への拡がりを調べる目的で行われます。


注腸検査

肛門から造影剤と空気を注入して、大腸の形をX線写真で調べる検査です。

胃の近くの大腸にがんが拡がっていないか、腹膜に転移していないかなどを調べます。





2013-04-08 21:59  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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